スリランカの旅(4)
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◆発売中のカメラ雑誌『CAPA』7月号、報道写真特集に写真がバングラデシュの写真が掲載されています。
ホームページにバングラデシュで働く子どもたちの写真をアップしました。よろしければ、ご覧下さい。
ダッカ最大のカウラン市場で運び屋をする子どもたち。「通るよ、そこどいて」大人顔負けの大声を張り上げながら、人込みの中を縫って自分の体よりも大きいカゴを頭に載せて運ぶ。子どもとは思えない形相から、生きぬくんだ、という強い意志を感じた。その顔を写真に撮りたいと思うのだが、サービス精神旺盛なバングラデシュの子どもたちは即座にカメラを発見して役者のように表情をきめる。一瞬のすきをねらって、なんとか捕らえた一枚がこれ。
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◆デジタル放送局のBS11のニュース番組「InsideOUT」の中で、アジアプレスの野中さんがアンカーするコーナーInsideASIAで、バングラデシュで撮影したビデオ映像を発表します。放送は5月29日22時40分ごろ。初めての映像での発表です。よろしければ御覧ください。我が家では見れないので(涙)。
写真展は終わりましたが、バングラデシュ、まだまだ続きます。
今週バングラデシュ南部を襲来したサイクロン「アイラ AILA」の被害状況がネットで伝わってきています。被災者は350万人ともいわれていますが、新聞やテレビではほとんど報じられていません。
今年1月に訪れたバングラデシュ南部ピロジュプール県の村では、2007年のサイクロン「シドル Sidr」で被災した村人同士が助け合いながらなんとか生活を再建しつつあるところでしたが、大丈夫なのか気になるところです。
土地の浸食や洪水、サイクロンの被害で農業を営めなくなった農民は、別の土地に移住して人生を切り開こうとします。しかし、そこはたいてい条件の悪い立地で、また自然災害の被害に遭いやすいのです。建造が急ピッチで進むサイクロンシェルターもそこまでカバーできていない。避難できなかった農民に被害が多く出ているのではないかと想像しているのですが、現場からの情報が少ない。。。
ピロジュプール県の農村で、母親の洗濯を手伝うマフージャ(8歳)。2007年11月15日、サイクロン「シドル」でマフージャ一家6人が住む村は壊滅的な被害を受けた。高波で家は全壊、さらに漁舟を失った。残ったのは家族の命と舟の借金だけだった。母親は「子どもの将来が心配だが、夫は被災後病気になって働けず、どうしていいかわからない」と悲嘆にくれた。廃材やビニールを継ぎ合せた小屋に住み、村人同士で助け合いながらぎりぎり食いつないでいる。
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更新が大変遅れましたが、おかげさまで、バングラデシュ写真展「Against the Wind」、無事終了いたしました。お忙しいところ足を運んでくださった皆様、どうもありがとうございました。興奮と熱気が少し冷めてなお、写真展で強く印象に残っていることは、ひとりひとりのお客様の在廊時間がとても長かったということでした。3時間くらいいた人も!何度も写真を見て回り、決して短くなかったキャプションを丹念に読んでいただき、再び写真を見直す。写真から何かを読み取ろう、受け取ろうとしているように見えました。そういう内省的で能動的な時間は、今のメディア上の情報の洪水の中にいて、案外有り難いことなのかもしれません。
写真は一見とっつきやすく、伝達の手段としてわかりやすい。その一方で、矛盾したこといいますが、不親切でわかりにくく限定的な面もあります。報道写真では事実関係が重要なのに写真だけでは伝わらないので、僕はかなり多くの文章を添えます。ただそれは写真から何かを読み取るのに必要なガイド以上ではありません。そこから先は見る人の領域なのです。写真で伝えるというプロセスで僕が関わる領域は半分くらい。残りの領域は写真を見る人々の想像力の中にあります。強い写真は想像力を喚起して、「なんなんだ、これは?」と能動的に見る気持ちを引き出します。その力をかりて、報道写真は完結すると思うのです。
今回の写真展で多くのAudienceと見る時間を共有して、フォトジャーナリズムの可能性を実感できたのは大きな収穫でした。
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写真展は中休みです。家でゆっくり休みたいところですが、子どもたちがそうはさせてくれません。
それはともかく、ここまでで写真展に足を運んでくださった方、ありがとうございました。どの方もとても滞在時間が長く、じっくり見ていただいているようで、うれしい限りです。おかげで、こちらも濃密な時間を毎日過ごしています。
7日から写真展を再開します。毎日ずっとギャラリーにつめていますので、お声がけいただき、ぜひお話させてください。
写真は南部の町ボリシャルの、町工場がひしめきあう一角にある「ビューティーロード」という路地で働く子どもたちです。手に職をつけて家族を助けたい、そんな思いを胸に働いています。
働くことは、現実を生きぬくための、子どもたちの希望です。しかし、働くことで失われる希望もある。そこに思いをはせると、どうにもせつなくなり、複雑な気持ちでシャッターを切っていたものです。
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◆4月27日発売の『週刊朝日』グラビアに写真掲載されます◆
ダッカのようなカオスの極みから農村に行くと心が洗われます。それは人によるものなのか、自然なのか。両方でしょうね。
写真は南部のピロジュプール県というところのある農村です。朝霧に包まれた光景が幻想的です。朝7時ごろ、子どもたちがマドラサ(イスラム神学校)に行くところです。マドラサといえば「テロリスト養成施設」のような歪んだイメージが最近は強いかもしれません。実際はこのような公教育が行き届かない農村部で、読み書きや算数、イスラムの伝統などを庶民に教える学び舎です。
村人の多くは土地を持たない農民です。農村では現金収入を得る手段は限られています。たびたび襲い掛かる自然災害や、予期せぬ病気や事故にあうと途端に暮らしは困窮します。そうして親が子どもを働きに出させたり、家族総出で移住労働者とならざるを得なくなります。
国家に福祉などのセイフティーネットを整える余裕がない現状で、頼りになるのはイスラム特有の相互扶助の伝統です。しかし、出稼ぎや移住などで地域社会が解体され、その伝統が失われつつあるようです。
そんな話を聞いていると、日本の現状と重なる面があると思いました。
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